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ゲーム脳で生きる  ボードゲーム製作者の日常

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ボードゲーム製作の話(iungo) その1

お久しぶりです。 時間があるので何か書こうと思います。

ボードゲームで遊ぶのが好きな人で、実際に自作ゲームを作ってみたいって人はどれくらいいるんだろうね?

ゲムマに出展する人に向けた記事を書きますと、当初から予告していたので早速やってみようと思います。

今回はメンバーの話!

ゲームを製作してイベントに出展するということは想像以上に大冒険になるわけですよ。 ここでドラクエ3を思い出してみてください。冒険に出る前にパーティー編成から始まるんですよ。ここがものすごく大事です!ここからボードゲーム製作は始まってるんです。

ゲーム制作に関わらず、仕事でも何でも、チーム編成ってのは重要ですよね。

まず、重宝されるジョブをご紹介しましょう。

【第1位 絵師】 【第2位 企画・アイデアマン】 【第3位 営業・コミュ力お化け】 【第4位 金勘定特化型商人】 【第5位 大人】

希少性の高いジョブの順位です。1位から順にざくっと説明すると、絵師は言わずもがなイラストが描ける人間のことです。今回の記事では絵師の重要性について深堀していきたいと思います。

企画・アイデアマンはゲーム制作において、ゲームデザインを司るブレイン。 こういうシステムにしたらコンポーネントの量を抑えれるとかそういう思考が求められます。 あとは広報における企画力ですね!プレゼント企画をゲーム形式にしてテストプレイも兼ねようとかは、うちのチームでも実施しました! チームの方向性を決めるキーマンになるので、複数この能力が高いと強い!!

営業・コミュ力お化けもかなり大事です。 ゲムマに参加したことがある人は分かると思いますが、せっかく面白そうなゲームを出展しているのに、ブースの前に行っても目も合わせてくれなかったり、ゲームの説明がイマイチだったり、もったいない!!! イベントでの販売力はコミュ力にも依存していると思います。ブースがにぎわっているサークルは、やっぱり明るい人が接客してたり、試遊でも盛り上げてくれたり、そういうのがかなり重要なんです。私もゲムマに行ったことがあるけど、ゲームを買って帰るのはそういうブースの作品で、他のブースは結局どんなゲームかもわからないままってのが多いです。

金勘定特化型商人。これはサークルの予算を管理する、地獄の金庫番です。 この商人に求められるのは、理想と現実を弁える強い精神です。 ゲームを作ってると、理想が膨らんで、あれもこれも、コンポーネントを木製にしようとか、プレイシートをボードにしようとか、理想と共に膨らむ予算、、、 この瞬間メンバーに現実を叩きつけるのが仕事です。 一方で、メンバーの理想を叶えるため、安価な代替案を提示することも重要です。製作費には原価だけでなく、出展料や広報に使う費用などいろんなお金が発生します。商人がいれば安心してゲーム制作を進められるでしょう。

最後に大人。このジョブは案外見落としがちです。複数のメンバーで活動をしていると、必ず意見が食い違ってクーデターが起きそうになることもしばしば。 これを調停するのが大人の役割です。仕事と違って友達で構成される半企業体。 これは意思決定権が曖昧でとても運営しにくい組織です。仕事ならトップダウンで指示をすればいいですが、そうもいきません。客観性を持ちながら、優しくバランスをとるのが大人の役割です。

以上、オススメジョブランキングでした。 今回は一番希少性の高いかつ、効果的なジョブ「絵師」についてさらに深掘りしていきたいと思います。

絵師を抱えているパーティーはかなり強い!ドラクエで言うと賢者です! うちのチームには絵師(仮)が1名います。そうです、私です。 デザインを自前でやってなければ、iungoの販売価格はもっと上がっていたことでしょう、、、

イラストは結構お金がかかるんです。外箱の絵だけならまだしも、カードゲームをつくる場合はかなりの予算を割きます。 カード1枚1,000円くらいなんじゃねえの?って思ってる人が多いと思うんですが、実際もっと高いです。

最近はSKIMAとかcoconalaとかで安く作ってくれる人がいますので、探せば1枚1,000円くらいで描いてくれる人もいます。

ではここで相場の話をしましょう。例えば缶ジュースのパッケージを依頼したいということで、広告代理店に依頼をかけた場合。

中小の広告・デザインの元請の相場で、大体1件20万くらい(案件によりピンキリですが、、、) 広告代理店の取り分が大体半分の10万くらい、それなりのデザイナーに依頼するなら残り10万がデザイン料って感じ。

ただ金額も需給の一致なので、見習いのデザイナーに勉強がてら3~5万程度でやってみない?と依頼をすることもよくあります。それでも本職だと3~5万円するんです。 イラスト、デザインの枚数にもよるけど、1枚物のデザインでこんな相場です。

これは本職の相場の話なので、実際はもっと安いです。

coconalaとかでも1~2万で人物+背景でリテイク無制限という破格の値段。

リテイクっていうのは書き直しのことで大体、最初の依頼時に何回までとか無制限とか決めてから製作に入ります。3回くらいが平均なのかなー?

私は以前企業の研修用のカードゲームのパッケージデザインを5万円で受けました。最初2案のラフを提出して、そこからリテイク3回まで。 色調整とかもろもろの微修正はリテイクには含めません。

あと、依頼するイラストのイメージがはっきりしてる方が引き受ける方も、これくらいなら何時間でできるなと試算しやすいので、安値で引き受けてくれる人を見つけやすいです。

デザイン料っていうのは、絵師に対する時給です。このイラストだと6時間くらいかなーとかそうやって概算を出してください。 仮に時給1,000円だとしたら、1時間で描けるレベルの依頼だと1,000円で受けてくれるということです。

イラストの相場ってどんなもん?って話をよく見かけますが、こんな感じです。 依頼するときに、どんな絵を描いてほしいのか、予算がどこまで出せるのか、まずこの2点を依頼先と打ち合わせするとスムーズに進みます。

かなり脱線しましたが、チームに絵師がいる場合、製作費が下手したら10万円くらい浮くかもしれないね!なのでチームに絵師がいる場合は、取り分とか費用負担とか優遇してあげよう笑

あと、チームに絵師がいると、作ろうとするボードゲームの世界観が決めやすいし、いろんな幅ができます。ここが一番のポイントですね!

うちのチームでも、iungoが出来上がる前はドイツゲーっぽい世界観のゲーム案とかいっぱいあったんですよ。ただ私は絵師(仮)なので、描けるイラストの幅が狭いし、そんなかっちょいい難しい絵は描けないんですよ。

絵師というよりは、デザイン能力しかないので、結果iungoのパッケージのような世界観のものが私の能力では限界だったということです。

なので、周りに絵が描ける人がいる、または自分は絵が得意ですって人はボードゲーム製作にはかなり有利な環境です! ぜひ始めてみましょう!!!

気が向いたときに、またボードゲーム製作についての記事を更新したいと思います。 おもしろかったよって思ってくれた人はぜひ、次回の記事も読みに来てください!Twitterで広めてくれるともっとやる気が出ます!!